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高校生活半ば。
二年生の秋。
新しいクラスにもとっくになれ、同じような平穏な毎日を繰り返していた。
もうあと半分しかない高校生活が永遠に続くような錯覚を起こしていたそんな秋。
移動教室のため友人と会話をしながら物理室に向かっていた。
この間好みの男子を見かけたのだとか、女子高校生なら誰でもするような他愛もない話だ。
曲がり角を曲がって私たちの進行方向からくる男子を視認して私の思考は笑顔のまま停止した。
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