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その男子はたった今私が話題に出していた男子だったのだ。 そんなことを知る由も無い友人は思考が停止している私に気づかず平然と会話を続ける。 チャイムがなると同時に私たちは物理室に入りそれぞれの席に着席する。 教壇に教師がたち教室にはチョークで文字を書かれる音と字を書く音と時よりひそひそ声だけが響く。 その中私は黒板に視線を向けるものの頭に授業の内容は入ってはこなかった。 (びっくりしたー…まさか本人に会うとは思わなかった。もろがん見しちゃったしあやしまれたかなあー…。いやいやでも…) その日一日私はまだ名前も知らない彼のことばかり考えていた。
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