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「付き合ってください!」
学校一の美少女、奥ヶ崎沙夜に告白をされた。
三時間目の数学の時間に。
奥ヶ崎はすぐ隣の俺に大声で告白してくれたので、教師は文字を書く途中で固まり、
クラスのメンバーもほぼ全員が廊下側一番後ろ、つまり俺の方を見てくる。
クラス全体が俺の返事を待つなか俺は。
「やだ」
断った。
「ふぇ…」
本気で告白していた奥ヶ崎は勿論泣き出しそうになる。
…流石に言葉が足りなすぎたかな?
「言い直すよ。
理由、付き合うにおいての条件、付き合う事により生じる利点を提示しないとやだ」
栗色のパッチリとした目を輝かせてこっちを見てくる。
勿論それで嫌なら断るんだけど。
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