愛往復す

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「恵御、何あれ」 俺の家から直接二人で登校してると沙夜が女子が数人固まっている団体を指差した。 「柄松とその取り巻き。 ツンデレと幼なじみと義妹と生徒会長だった気がする」 さほど興味がないからうろ覚えなんだよな。 「ふーん (クーデレがまだいない…だと? 恵御がフラグたてないように見張らなきゃ!)」 いや、俺はあれみたいにフラグ乱立させないし。 「フラグがたっても沙夜以外好きにならないぞ?」 「ふぇ?」 呆ける沙夜の唇に自分の唇を押し付けた。 「ゲバンッ!!!? (恵御からキス、キスキスキスキスキスキスキス――)」 「影の怪鳥? というか今更キスで壊れすぎだろ…」 「あばばばばばばばばばばば」 「…駄目だこりゃ」 壊れた沙夜を背負って登校したら沙夜が離してくれなくて苦労した。
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