愛相容れる

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「朝の寝起きの顔から顔を洗って冷たってなってる顔、朝食の食パンを頬張って幸せそうな顔、登校中になんとか君に会って不機嫌そうな顔、担任の先生を弄り倒して満足そうな顔、三時間目くらいから見られるお昼に何食べようか考えてる顔、お昼をいっぱい食べて満足そうな顔、デザート食べてほっこりしてる顔、五時間目が始まる前の学食を離れる時の名残惜しそうな顔、六時間目くらいに見れる幸せそうに眠る顔、帰りにゲーセンに寄ってクレーンゲームで人形をいっぱいとって嬉しそうな顔、家に帰るまでなんとか君に会わなくて安心してる顔、お風呂に入って寛いでる無防備な顔、寝る前の欠伸を噛み締めてる顔が可愛いから」 このストーカーとしか思えないような丸一日の顔を述べられた俺は。 「そんなに表情コロコロ変わってる?」 こっちに驚いた。 「「「「「そっちかよ!」」」」」 クラス全体に突っ込まれたけど気にしない。 「で、条件と利点は?」 「条件は私を愛してくれること。 利点は私は間近で恵御君が観れること。 恵御君にとっては私に殺されないですむ」 ヤンデレだー。 薄々気付いてたけどヤンデレだー。 「やっぱりいや」 ヤンデレじゃないならよかったのになー。
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