愛偽らぬ

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「恵御」 「邪魔しないでよなんとか君」 俺にとって最も嫌いなやつが現れたが、沙夜の天然毒舌に撃沈する。 「そうだぞ唐揚げ、沙夜と二人の時間が減るだろ」 「柄松だよ! ねぇ、奥ヶ崎さんはなんで恵御を好きになったの?」 確かに俺をストーカーするまでになった経緯は聞いてないな。 「えっとね、最初は興味を持っただけだったんだよ? 恵御君はいろんな人に嫌われてるのに嫌がらせも一切受けてなかったし。 で、気になって後を付けてたら轢かれそうになってた猫を助けてて、私もこんな風に誰も見てない所で頑張りたいなって思って…」 「後を付けてるうちに好きになってたと」 「だって幸せそうな顔をみたらキュンって」 そんな幸せそうな顔してたのか? 基本的に無表情になるようにしてるはずなんだがな…。
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