愛偽らぬ

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「ほら、今も嫌そうな顔してるよ? 刈り上げ君が来たときから」 「だから柄松なんだけど…。 いつも通りに見えるよ?」 「俺も顔に出してるつもりはない」 ガラ悪が見るからに凹む。 涙目になるな気持ち悪い。 「涙目の柄松幸人プレゼント」 廊下に柄松を投げて戸を閉める。 すると廊下が騒がしくなる。 今教室には俺と沙夜の二人だけ。 「さてと、やっと二人っきりになれたね」 今まで人に見せたことの無い満面の笑みを沙夜に向けた。 「ちょっと弄れば女の子でも行けそう……はっ!私は何を?」 沙夜までそれを言うか…。 「ホントに男の子なの?」 いつもの表情に戻す。 「今日家に来る?」 「そ、そんな/// それはまだ早いと言うかなんと言うか…/// ………優しくしてね///」 話が跳躍し過ぎだろ。
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