平凡

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あれから少したったくらいだろうか。 だれかが俺の髪の毛を触っている。 だれだ? 「白髪さがし、白髪さがしぃ~♪」 声を聞いて確信に変わった。 健太だ。 気づいてはいるものの、眠いのでとりあえずスルーしとこう。 ・・・ 痛っ! つんとした若干の痛みが 俺の頭にはしった。 「あーあ、黒髪だったか」 ・・・このやろぉ 俺はがばっと顔を上げた。 「いてぇなあ」 俺はプチ怒った。 「いやー、白髪なくてさ。茶髪発見したと思って抜いたら黒髪だったわけよ」 何食わぬ顔で健太は言った。 こいつ大野健太(おおの けんた)はちょいと大雑把なところや、よくわからないところもあるが、 俺の話しを聞いてくれる 良い友達だ。
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