217人が本棚に入れています
本棚に追加
/290ページ
「ひどい!僕はうるさくないよ。それにクラウスずるいよ。また魔法使って、イケないんだよ。先生に見つかってもしらないよ」
トリスはふん。っとそっぽを向いた。
「トリス、気を悪くしないでください」
つないだ手を軽く握り、こっちを向くように促した。
「クラウスはちょっと言葉がきついですが、悪気はないですよ」
そう言って、振り向いたトリスの耳元に顔を近づけた。
「ズルいクラウスを追い越して一番に食堂へ行きませんか?」
クスッと笑って提案すると、トリスも徐々に笑顔になった。
「うん、そうだね。早く食堂に行こう」
最初のコメントを投稿しよう!