セシル・ティア ~儚くも永久の物語り~

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「やっぱり…」 セシルはふふっと笑った。 「何が可笑しい?」 「いえ、嬉しくて…」 クラウスはいぶかるように首をかしげ、握られた手を自分の方へ引っ込めた。 「コロコロ顔が変わる…。お前は百面相だな」 そう言うクラウスの口元も笑っている。 青く、高い夏の空をセシルは見上げた。 小さな雲が2つ寄り添うように浮かんでいる…。 まるでリチャードとジークのようだと思ったが、自分達のようだとも思えた。
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