トーナメント

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5分間はあっという間に経ち、他の選手達は様々な魔法を使い差を縮め始めた。 《おおーっと!! 大本命のチーム上条の羽宮(ハミヤ)選手。得意の緑と白の属性で1位の東雲選手との差をぐんぐんと縮めているぜ!! だが東雲選手も白属性の魔法で距離を伸ばそうと頑張ってるな~。首位争いはこの二人に決まりだ!!》 夢庵も頑張ってるけどやっぱり上条のチームの選手は筋がいいのかだんだんと距離を縮めていく。 「『ライトバーン』」 後ろに迫ってきた羽宮に対して夢庵は一度その場に止まって振り返り光の中級魔法を使う。 羽宮の足元に魔方陣が広がり白色の炎が噴き上がった。 しかし羽宮は夢庵が振り返った時点でなんらかの魔法を放ってくると予想していたのか、緑の身体強化を使いなんなく魔法を避けた。 「ふう……。あんな不意討ちさえされなかったらそんな魔法食らわないんですが…。 『ウィングミント』」 羽宮は緑の中級魔法を使い夢庵の足を止める。 高速振動しながら回転する風の輪が夢庵に飛んでいく。 中級魔法の中でもそのスピードに自慢の魔法だったせいか、避けようと試みるが完全には避けることが出来ず擦ってしまった。 「やはりこのペンダントのおかげで傷はつきませんね…」 “ところで…”と彼はさらに口を進めた。 「このペンダントの耐久性はどれほどか……、ご存知のはずはないですよね?」
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