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集合は夕方6時。
軽く時間がないから俺は急いで家を出た。
佐々木百合が頭から離れないが今はそれより同窓会の事を考えよう。
結構楽しみだったりして、自分が好きだった子はどうなってるとか、めっちゃ気になる。
「おーい!奏太ー!」
顔を上げるとそこには雄介が駅のベンチに座っていた。
相変わらずのスタイルの良さ、彼女いないのが信じられない。
俺は少し小走りで雄介の所に行った。
「よ!久しぶり!奏太!」
「アホ、一昨日あっただろ」
「俺は寂しかったんだよー!今日だって変な夢見ちゃうしさ」
夢………?
「雄介、その夢ってまさか………」
「あ?佐々木百合の夢だよ」
嘘だろ………?
こんな偶然って……。
「その夢、どういう夢だった?」
「は?俺と奏太と亮が出てきて………7年後がなんたらとか……てか、なんで?」
「その夢な………今日、俺と亮も見たんだよ」
「え………?」
「亮がメールで言ってた、佐々木百合の夢見たって……」
雄介の口がさっきから開きっぱなし、こんなのもう偶然とは思えない。
「マジかよ………」
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