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電車に乗り目的地の居酒屋に向かう。
「そーいや亮、彼女は?」
雄介が手すりに少しぶら下がりながら聞く。
「あ?別れた、だってアイツめんどくせーんだもん」
「せっかく彼女出来たのに…亮って1ヶ月も続かないよね」
「まぁ、付き合う事すらしない雄介には言われたかねーけどな」
同感だ。
「てか奏太、お前今何やってんの?」
「いきなりなんだよ……」
「いやさ、頭の良い奏太のことだから何か格好良い職業にでもついてるのかと」
頭の良いって………ただ俺は中学時代勉強が人より少し出来たレベルだ。
それに………。
「別に、フリーターだよ、しかも頭の良さなら佐々木百合のが頭良かったしな」
「確かにそうだったけど佐々木は勉強しかしない変態、それにくらべて奏太は勉強もできるイケメンだからなー」
雄介に言われたくない。
「雄介のがスタイルも良いし顔も良いだろが」
「分かってないなあ、雄介は生れ付き馬鹿だろ?女子は馬鹿で脳無しの雄介より、それなりにイケメンで頭が良い奏太の方が好きなんだよ」
脳無しって………まぁ、否定はしないけど。
「なんで俺が脳無しなんだよ、万年平均男に言われたかねーな!」
平均男って………まぁ、否定はしないけど。
「お、次の駅だぞ」
「しかも無視かよ」
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