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取り繕う私に真面目な顔の先輩が言った。
「じゃあ、俺が本気だったら…紫穂はどうするの?」
ドキン…
一瞬時間が止まったような気がした。
先輩を見つめたまま黙っている私に先輩は言った。
「みんなんとこ戻ろうか。」
みんなのところに戻った先輩はいつもと何の変わりもない。
俺が本気だったら…
あんなの先輩のいつもの冗談に決まってる。
だけど、先輩…
「好き」が止められないよ…
唇に残ってる先輩の指の感触が、苦しい…
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