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6月のある土曜。
圭吾先輩は今日も練習に来ている。
「それでは移動します。」
私は圭吾先輩の車に配車されている。
練習場所を出ようとすると土砂降りの雨。
しまった。
天気予報、雨だったんだ。
朝、晴れていた上に急いでたから傘持ってない。
「傘、忘れたの?」
振り返ると圭吾先輩がいた。
こんな梅雨の季節に傘忘れるなんて、おバカ過ぎる。
自分のおバカ加減が恥ずかしくて、顔が熱くなる。
「…はい…。」
「紫穂、俺んとこだったよな?入ってきなよ。」
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