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いつも見る夢、終わらない真っ黒な海。何処を見回しても、黒黒黒、、、。俺は何の抵抗もできない、俺とともにあった温かい物は次第に冷たくなっていった。とっても大事なものだったのに、俺はそれをなくしてしまった。もう二度とは戻らない…。これは、何だ?本当に夢なのか?そして俺は目を覚ます。
太陽が空に昇り、俺、桐生悠斗のまたいつもと変わらない毎日が始まる。
学校への登校…はぁ。ダルイな。
ー通学路ー
俺が通学路を歩いていると俺と同じ制服の2人の男女が話しかけてくる。
「おはよ!今日は雨降るらしいぜ?まぁ、悠斗には関係ないだろうけどな(笑)」
とか傘を見せびらかしながら言う、俺より少し伸長が高く銀髪の学生。こいつは俺の幼馴染の長谷隼人。そしてもう一人は
「おっはよー♪ 悠ちゃん、朝からため息なんて辛気臭いぞぉ? あのね!あのね!大ニュース!大ニュースだよ!」
このうっさいのが、同じく幼馴染の久能神流。肩より下まで伸ばしストレートな淡い茶色の髪、大きな瞳に、人懐っこい笑顔・・・口さえ開かなければ、絶世の美女。
「神流、お前は朝からうる__元気過ぎ。」
「いやいや、言い直しても手遅れだろ?」
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