一章

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「わかった…お主が嘘を言ってはいまい。 そのほう、名を何と申すのじゃ?」 さっきとはうって変わって優しい表情になった侍らしき人…… この人なら信用しても大丈夫かな……… 「俺は花田誠二、あなたの名前を教えて頂きたい。 そして、今は何年ですか?」 「可笑しな奴だな。今は1580年4月だ… 俺の名は織田信義。 織田家の次男坊だ…って言っても今は勘当されたようなものなのだがな…」 信義は悲しい顔になりながら言った。 「えぇっ~!? 織田家ってあの織田信長の?えぇ~~!?」 「織田信長様だよ… 俺は息子さ… ところで誠二、お前はどっから来たのじゃ? みるからにこの世の物とは思えぬ格好じゃな。」 誠二は少し考えて……答えた。 「俺は……未来からやってきました。 400年以上先の未来から… そして俺は日本の未来を知っています。」
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