一章

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一章 (7/10) 信義「ほう……するとお主は未来人とやらなんじゃな? 未来の織田家はどうなっておる!? 日本はいい国になったか?」 目を輝かせながら聞いてきた。 「それは…………」 誠二にはとても言いづらかった… むやみに歴史介入していいのかと思っていたからである。 そんな誠二の表情を読み取ったのか信義は優しく言った。 信義「よい……織田や身分など関係なく話してくれ。俺はお前が気に入ったからな!」 そう言って誠二の肩をたたいた。 「わかりました… 俺の知ってる限りで全てお話しします。」 俺は知ってる限りの歴史を全て話した、織田家などの事も全て…… 信義「そうか…織田は天下から消え、羽柴・徳川と続くのか… そして何時の時代も争いごとは消えぬか… どうせなら我が手で天下を取ってみたかったな…」 「しかし、なぜ…あなた程のお方がこの屋敷暮らし何ですか?」 信義「俺はな…人質として各家を転々としていたからな… 信頼を置ける家臣もいなければ、碌は2000石に過ぎない……」 「信義様……… さぞかしお辛かったと思います…」 何にも知らない誠二にはこれ以上掛ける言葉が見つからなかった…
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