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キーンコーンカーンケーン
チャイムがなり朝のHRの時間となり、担任の忍先生が教室に入ってきた
「おーう、お前ら席つけー」
ガタガタと席に着いていなかった生徒らも席につく
「さて、お前ら。良いニュースと悪いニュースがあるがどちらを先に聞きたい?」
教室内がざわつく。
「なあ零。こう言うのはどっちから聞いた方が良いんだ?」
私は自分の前の席に座っている零に話しかけた
「ふむ、難しく考えることはない。自分が聞きたい方を先に聞けば良いんだよ瑠亜たん」
「零。その呼び方はさすがにひく」
「……すまぬ。という訳で俺が先生に聞いてやろう」
どういう訳かは知らんが零がどうやら聞くらしい
「はい忍先生。俺は」「男より、女の子から聞いてほしい」
「…はい、すみません……」
零撃沈
仕方ないので私が聞くことにした
「はい忍先生!私はまず『良いニュース』が聞きたいです!」
「ふむ、いい判断だ神崎。先に良いニュースを聞きテンションを上げた後に悪いニュースで落とす。まさに外道」
「いやぁ、それほどでも」
「(褒められてないぞ、瑠亜)」
「まぁ、ぶっちゃけ良いとか悪いとかないんだけどね。ニュース1つしかないし。言ってみたかっただけだ」
忍先生のよくわからん欲求も満たされ本題に入った
「お前らに新たな仲間がふえる知らせだ。転校生を紹介する。……仲良くしろよ?いじめんなよ?」
はーい、オッケー、などまばらに返事が飛び交う
「まぁ、お前らならたとえどんな奴でも仲良く出来るだろ」
んん?もしかしてとんでもない奴がくるのか?私なんかワクワクすっぞ
「では入ってこい!『アクアス・エリア』!」
高々と宣言をする忍先生。名前からするに外人さんなのだろうか
教室のみんなの目線が扉に集中していたその時
「じゃじゃーん!前の扉かと思った?残念!後ろからでしたー!!」
私は空気が凍る感じをとらえた
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