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苦笑いで、国枝の腕を引き店を出た。
うわ、グラグラするな。胃の中で日本酒とウィスキーがダンスしてるよ。気持ち悪い。
「なんで颯吾さんが支払いすんだよ」
不貞腐れている国枝を横目に、空車のタクシーを停めて乗り込む。
「いいんだよ。池田は俺に釘刺してくれたんだから」
たぶん、隆史は俺を見たらちょっかいをかける。そして俺が、フラフラ寄りを戻したら、それをネタに笑うんだろう。
池田は、それが赦せないと怒ってるんだ。
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