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マンションに戻り、靴も脱がずにそのまま玄関にダイブした。
「ちょっ、颯吾さん!?」
床の冷たさが気持ち良くて、すりすりと頬を押しつける。気持ちいい…いや…悪い…。
「吐く…」
「っ、トイレまで待って!」
手首を掴まれズルズルとトイレまで引きずられ、便器に抱きつき吐いた。
あー…スッキリした。少し軽くなった胃に脱力した俺の靴を、国枝が脱がせてくれた。
「わりい…」
「さっきまで顔色一つ変えてなかったのに、なんで帰った途端酔っ払いなんだよ」
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