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「適当…」
「待ち合わせじゃないの?」
離れた手に、僅かな寂しさを感じた。
「ん…もっと、頭…」
「…颯吾さんてほんと…ちょっと待ってて」
離れていく気配に、残念な気持ちになる。
この歳で、頭撫でられるなんて変だよな。それが気持ちいいなんて…酔ってるんだな、俺。
部屋の電気が消され、眠りに落ちていく。
「寝るまでね」
国枝の声が聞こえた気がした。
夢かな。気持ちいい。頭を撫でられてるみたいで、なんだか幸せ。
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