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そう言って、颯吾さんは俯いてしまった。
「外だと、…国枝とベタベタ出来ないから…家のが良かっただけで…」
もごもごと言葉を続けた颯吾さんの耳が、赤い。
ひ、卑怯な…。
ぐっと息をのみ、俺は颯吾さんの肩を掴んだ。
「フランスパンとチーズとケーキとチキン買って、ソッコー帰るから!」
俺の言葉に顔を上げた颯吾さんは、パアッと笑みを浮かべてコクコク頷いた。
「じゃあ俺、家で待ってるな」
「はい!」
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