序章

2/2
前へ
/19ページ
次へ
「許さないから、あんたは絶対。」 憎しみを含んだ彼女の流し目。 言葉を発していないのに、彼女の瞳はそう言っていた。 それを今も、私は忘れることは出来ない。 周りの雑音もその時の私には、聞こえなかった。どこかそれは遠くに感じて。 ただ彼女の瞳から目が逸らせなかった。 今冷静に考えたら、あの時から彼女の復讐は始まっていたのかもしれない。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

64人が本棚に入れています
本棚に追加