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“カタンッ“
「……んっ……っう、いった…」
物音で、目が覚めるとぶつけたであろう頭に痛みが走る。
“カタッ…“
「ん?誰?」
頭を押さえながら、周りを見渡す。
するとそこには何処から入って来たのか、猫が脇差しにじゃれていた。
「あれ?脇差しだけ出てる…じゃなくてネコちゃん!それあたしの!!」
「にっ!!」
「ああ!待って!
持っていかないで!
それ、おばーちゃんの形見なのー!!」
つい、大声を上げてしまい猫に近づくとびっくりした猫は、脇差しをくわえてお社から出ていってしまった。
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