記憶ノ欠片

出逢い？

　
京の都……。
ここは私の第二の故郷みたいな場所。

歴史を感じさせる建物や古風なものが、好きな祖母に幼い頃は何かと、引っ付いて回っていた私は、かなりのおばあちゃんっ子。

小学校に上がる前までは、父方の実家…つまり祖母の家に住んでいた。
毎晩寝る前に話してくれる祖母の話は大好きで、特に『新撰組』の話はよくしてくれのを覚えている。

祖母の話の中の沖田や土方はとても信念の強い人で、時に厳しく、時に熱く戦う彼らが、もし目の前にいたら…と聞く度に興味が湧いていた。

しかし、小学校に入学してからは、年に何回かの長期休暇しか会えず、ただただ待ち遠しかった。