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運命の出会い
俺は…ポケットに入っていた携帯と財布だけ持ち家を飛び出した。
隼人「ハァ…ハァ…ハァ…」
俺は…逃げていた。
何からかと言えば闇だ。
自分には…なにもないという恐怖から…自分を飲み込まんとする恐怖から…
隼人「くっそ…くっそ!くっそぉぉぉぉぉぉ!」
俺はよくわからない気持ちに苛まれていた。
恐怖、憎悪、憤慨、全てが頭の中をぐるぐる廻っていた。
それを追い払うように壁に拳を打ち付けた。
隼人「くだらねぇ…こんな世界…くだらねぇ…くだらねぇぇぇぇぇ!」
???「それなら…あなたは…この世界を変えようとは思わないの?」
誰かが闇の中から姿を話しかけてきた
隼人「この世界を?変えたい!変えたいに決まってんだろ!でも…何にも出来ねぇんだよ…俺なんかの力じゃ!俺みたいな一人の人間じゃ!権力者に潰されるのがオチだ!
俺には…もう…誰もいないんだよ…」
どんどんと心の中で思ってることをぶちまけた。
すると…自然と涙が出てきた。
めったに感情を出さない俺がだ。
このときは涙が止まらなかった。
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