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マツブサを取り囲む人々は少女が何を言っているのかがわからず、困惑していた
しかしマツブサはユウが後ろを向いているのを見てはっと気がついた
「・・・ちっ、あいつまさか!?おい、誰かあいつを止めろ!!」
マツブサが叫び、周りにいる人間をせき立てた
しかし間に合わなかったようだ
ユウは地面を強く蹴り
飛んだ
ユウの体が宙に浮く
誰もが息をのんだ
夕焼けの光がユウを包む
その光のベールに包まれてユウの姿は見えなくなった
そしてそのまま真っ赤に燃えるような夕日に照らされた、深く冷たい海の中へと消えた
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