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深く闇に染まった森に静かな風が吹きすぎる
サーナイトがはっと思い出したように、そっと5つの様々なボールをユウに手渡す
「・・・サーナイト。人間に姿を変えてほかの子の分まで取ってきたね。まあ、いいよ。ありがと。」
ユウは受け取ったボールをしまう
「さて、と・・・。じゃ、あいつらの目をごまかすためにそろそろやろっか!・・・私の考えてること、わかるでしょ?サーナイト。」
サーナイトはユウの考えていることがわかっているのだろう
しかし実行したくないのか顔をうつむかせ、ユウの視線から目をそらす
だがやはりユウの視線には勝てなかった
澄んだ、なにもかもを見透かすような瞳はまっすぐにサーナイトを見つめて無言で訴えていたのだ
最後にはとうとうサーナイトが折れ、渋々ユウのほうへ向き直った
「・・ありがと。じゃあ、早速だけどお願いね。なんとかあの子をマグマ団から助けるにはこれしかないんだよ。」
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