現代の恋文と、廻る

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お風呂から出てきたら、僕の携帯がメッセージのお知らせを告げていた。 「お、ゆうみだ」  今年大学二回生になった僕は、高校の同級生からとある相談を受けている。僕に恋愛相談をするとはなんとまぁ不思議な話なのだけれど。 「まだ9月だし髪乾かさなくても大丈夫っしょ」   一人暮らしを初めてからというもの、独り言が増えた気がする。なんだか年寄りみたいと母さんに言われた時はかなりヘコんだ。 お茶を飲みながらパソコンの前に座る。プリントまとめるのは後回しでいいや。 『恋愛とは、メリーゴーランどのようなものだね』  ゆうみからのメールは、まったくもって似合わない文面が書かれていた。 『似合わな過ぎだ(笑)どうしたん?』 彼女とのやり取りは、数日前に突然メールが来たことから始まった。 『好きな人ができたよー!!』  ゆうみからのメールは、相変わらず突発的過ぎてついていけないものだった。 『突然過ぎて付いていけないのデスガ?』  課題のレポートをやっていたところに来たメールに、僕はハテナを大量につけて返信を返した。 『返信早いね(笑)高校の時にちょっと気になってた人がいたんだけどさ、この前の同窓
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