現代の恋文と、廻る

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会で好きになっちゃって』  お前も早いだろというツッコミを心の中でしつつ、僕は少しショックを受けながら適当に返しておいた。 というのも、実は僕。このゆうみという女の子のことが好きなのだ。 いつも元気で明るくて、彼女の周りはいつも笑顔で暖かく光っていたような気がする。ベタな例えだけれど、まさしく太陽のようだった。 高校の時は気になる程度だったのだけれど、この前の同窓会ではっきりと恋心に変わった。 たった二年の経過で、少し大人な雰囲気を纏っていた。それでも周りより子供で、そんなところに惹かれてしまった。 そんな時に、好きな人が出来たって……しかも同じ同窓会って……そんな偶然いらないよまったく。 『へぇーって、雑すぎるよーー。ち、ちなみにしゅうくんは好きな人とかいないの?』  なんとまぁピンポイントな質問なんでしょうねこの子は。 『好きな子? いるけど?』  ゆうみだよって打ちかけて、結局やめる。いや、むりだよそんなこと。でも見栄は貼りたい僕は小さいかな。 わりと早かったゆうみからの返信が止まった。その間にレポート進めないと。提出間に合わなかったら大変なんだよね。 数十分したところで、返事が帰ってきた。
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