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夏「えっと、確か冷蔵庫に冷凍のたこ焼きが…」
帰宅し、空腹を満たすお昼を冷蔵庫から探し出し、レンジにかける。
そして解凍されたたこ焼きをお皿に盛り、爪楊枝で頬張ろうとした時だった。
庭の方から誰かの視線を感じた。
茉「………………」
夏「ブフォッ」
茉「開けて~」バン バン
茉莉がベランダのガラス戸に貼りついていた。
夏「また何やってんだお前は。勝手に庭に入るなっていつも言ってるだろ」
茉「学校側から冊乗り越えれば入れるんだもん」
夏「入れるんだもん、じゃなくて! 不法侵入だぞ! ていうかお前、お昼食べに寮に戻ったんじゃなかったのか?」
茉「それがさ~、今日は家何も食べるもの無かったよ忘れててさぁ…」
夏「コンビニに寄って買えよ」
茉「いやぁ、今月末に出るアニメのブルーレイBOX予約したらお金無くっちゃってね」
夏「買うものの優先順位間違えてるだろ。ていうかお金は親の仕送りだろ。そんな風に使っていいのかよ」
茉「いいのいいの。その分生活費は節約してるから」
夏「いや、だからそういうことじゃ…」
茉「たこ焼きちょうだい」
夏「あ、こら、人の話を」
茉「う~ん、うまい。もいっこいい?」
夏「…はぁ。分かった。カップ麺今から作るからそれ食べな」
茉「お~、さすが夏。私のご主人様」
夏「私はお前の主人でもないし、飼い主でもない」
茉「私ここに棲みついちゃおうかな」
夏「やめてくれ。身が持たん」
ケトルで湯を沸かし、カップに湯を注ぐ。
夏「ほら。もう3分経った」
茉「ありがとう」
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