■01:桜と楽器とチョコレート

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食事の後片付けをし、2人は二階の私の部屋へ。 茉「そろそろ一年生のオリエンテーション終わったかな」 夏「だろうな。あともう少ししたら下校の時間だし」 茉「ねぇねぇ。夏の担任の先生って誰になってたっけ? 私は数学の杉本先生だったけど」 夏「常盤先生。体育の。私あの先生嫌いだから最悪だよ」 茉「え、あの先生かなり人気じゃん?」 夏「私は嫌いなんだよ。暑苦しいし」 茉「そう? あの先生元々芸人目指してたらしいし、たまにやる一発芸とか面白いと思うけど」 夏「理科の土浦先生が良かったよ。あの人は落ち着いてるから好感持てるんだけどな」 茉「……………」 夏「……? なんだよ、こっちじっと見て?」 茉「夏って、あんまり笑わないよね」 夏「は…?」 茉「久し振りに夏の笑ってる顔が見たいなぁ~」 夏「なに言って、な…こら、…ちょ、やめ…っ!」 茉「ほーれ、こちょこちょこちょ~」 夏「ぐ……ふぅ…ぐうっ…、こら、茉莉っ…!」 茉莉は私をベッドに押し倒し、何かを企むような楽しそうな顔で脇腹を擽りだした。 と、そんなタイミング、 ?「あの~、失礼しまーす」コンコン、ガチャ、 私の部屋に突然来客が。 夏「この…ハァ、ハァ、…え?」?「え…ええっ?!」 茉「あははは。…あ、いらっしゃい、春風」 ?「ふふふたりとも、何やってるの?!」 夏「待て、ちがうぞ、別に変なことしてる訳じゃ…」 茉「み、見られちゃった…///」 夏「見られちゃったじゃない!」ゴスッ 茉「うおっ、脇に入った…っ」 ?「…まさか、女同士でそんな…。あ…ああ……」ガクッ ?「ああっ、大丈夫蛍ちゃん?」 夏「ああごめん、気にしなくていいから」
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