■01:桜と楽器とチョコレート

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暫くして。 夏「…とまぁそういう訳だから。ちょっとこいつの頭がおかしいだけだから気にしないでくれ」 茉「失礼な。私はいつも正常だって」 ?「あはは…」 ?「………………」 茉「ね?」 ね? じゃねえ。 ?「…まぁ、アブナイ関係じゃなくて良かったです」 茉「私はそう思われても別に嫌じゃないけどねぇ~」 夏「馬鹿は置いといて。改めていらっしゃい、2人とも。春風と、その子は春風の友達?」 ?「あ、はい」 春「そうだよ。この子は蛍ちゃんって言うの」 ?「新しく学園に通うことになった、門脇蛍です。どうぞ宜しくお願いします」 夏「宜しくな。…ていうかさ、2人ともいつの間に家に上がってたの?」 春「え? 茉莉ちゃんに、勝手に庭から入っていいって昨日言われたんだけど」 蛍「一応部屋の扉もノックしました。でも聞こえてらっしゃらないようでしたので…」 夏「……茉莉…💢」 茉「え、あ…」 夏「ここは私の家だろ。春風たちに何勝手なこと言ってんだ」 茉「あはは、ご、ごめん~」 きっとこいつは、私の家を学園の部室か何かだと思ってる。 学園とは冊一つ隔てているだけなために尚更だ。 そもそも人の家だという感覚が無いのかも知れない。 蛍「…大変ですね」 春「まぁ、夏穂ちゃんと茉莉ちゃんはいつもこんな感じだよ」 夏「もう少し非常識なところが治ればいいんだけどな…」 - - - - - - - - - - 門脇蛍…かどわきほたる
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