プロローグ

4/4
前へ
/15ページ
次へ
十年後 魔法と能力が存在し、様々な種族が集まる世界【ラグーン】 孤児院の屋根に一人の少女が寝ながら空を見上げていた。 「…あれから十年か…」 右手をかざし巻いてある包帯を巻き取る。手の甲に逆さの十字架の紋章が刻まれている。悲しい目で少女…弥雲はそれを見つめていた。 「皆は生きているのかな?」 一滴の雫が弥雲の頬を伝わる。 「弥雲お姉ちゃん!ご飯だよ!」 下の方から明るい声で男の子が呼んでいた。 「うん!今、行くよ!」 雫を拭き包帯を巻き直し、弥雲は飛び降りた。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加