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「それで…お話しとは?」
マリアは紅茶を渡し弥雲を座らせる。
「マリア…私…。」
マリアは次の言葉を静かに待っている。
「此処をでて、学園に行きたいと思います…」
マリアは一口紅茶を飲み。
「辛いことも、悲しいこともありますよ?貴女の手のことも…」
「わかってます。でも…私はもっと知りたい!世界を…仲間のことも…」
弥雲は声を弱々しく震わせて、マリアに訴えかける。マリアは席を立ち優しく弥雲を抱きしめ
「わかりました…子供達には私が説明します。だから行きなさい。それに、貴女の家はいつまでも此処にあります。辛くなったりしたらいつでも帰っておいで?子供達も待っていますからね?貴女に祝福を…」
「ありがとう…マリア。しばらく…このままで居させてください。」
マリアは何も言わずただ頭を撫でていた。
子供をあやすように。
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