第1章「始まり」

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「介護ヘルパー?なにこれ?」 派遣会社の説明の帰り道。ふと立ち寄ったコンビニの資格パンフに、私は、目を奪われた。 「何々?これからの超高齢化社会を支える。平成十二年介護保険施行です。今後、希望大の介護の仕事です?だって…。」 ~家政科 和裁学科を、無為に、卒業して、何となく、プラプラとフリターを続けていた。私の前に、現れた、「ヘルパー」と言う単語は、夢や希望を与えるのに、充分な言葉だったのだ~ 立花道子。21歳。 思えば、二十歳で、見つけた。コンビニのパンフが、無ければ、こんな因果な商売。やらなかっただろう。 駆け込みで、なにかしら役にたつだろうと思ってヘルパ二級を一年かけて取り、飛び込んだ介護の世界は…。小娘の考えの甘さを痛感させた。 *********************** 「…さん。立花さん。ちょっと。!!ぼっーとしないのっ~。」
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