にくまん
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そう思ったときには、もう走り出していた。 雪の降る寒い日、白い息が空をのぼる。 ホカホカのにくまん!! あたしの頭の中はにくまんのことだけでいっぱいだった。 すれ違う人達が不思議そうにあたしを見ているのを感じる。 この寒空の下、冷たい風を全身で受けながら全力疾走する女子高生は、どこを探してもあたしだけだろう。
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