突然は必然の赤い糸

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「このスパークリング、美味しかったですね。今度自分用にも買おー 龍司さん、白どっち飲みます?」 「カルフォルニアのやつ」 「はーい」 龍司さんが勝手に使えと言うので、グラスを準備。 なんか懐かしい感覚だな。人ん家のキッチン使うの。 ん?んんん? 「ダメじゃん!龍司さん、私、帰ります!」 「何言い出すんだよ、急に。早く白、開けやがれ」 「いやいや、マズイ!絶対マズイ!彼女さん、激怒だ…」 「今はいねぇし」 「嘘だぁ…だって前にヒロさんの所で“結婚はもう少し先”って言ってたじゃないですか…」 「でも今はいねぇの!いたら今一緒にいんだろーが」 あ、それもそうね… 「しーろーはーやーくー」 あぁ、もう!でっかい駄々っ子か!
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