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「香子さぁ、うち今、バイトじゃん?うち辞めて就職する気、ねぇ?」
「えー嫌です…エスボラ!のみんな好きだし、サングリアが飲めなくなる…」
何、何、何なの?
クビ宣告する気?
え!?まさかその為の家呑み?
「いや、うちのサングリアは飲めるぞ?むしろ飲み放題」
「意味が分かりませんけど?」
「あー…まぁ、分かりやすく解説するとだな…」
そう言って龍司さんはキッチンへ行き、冷蔵庫を開けて何やらごそごそしだした。
後ろに回した手に何かを隠し戻ってくる。
「香子、目瞑れ」
「何ゆえ?」
「いーからいーから」
ワケ分かんない。仕方なく言われた通り、目を瞑る。
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