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近くに龍司さんの気配。
「俺がいいって言うまで絶対見んなよ?」
龍司さんは何故か私の手を取り、小指にツルツルした紐?みたいなのを結んだ。
龍司さんの気配が遠ざかる。
「いいぞ」
目を開ける。
私の小指にはピンクのリボン。
さっきまでシャンパンに飾られていたもの。
リボンの逆端には龍司さんの小指。
「俺と香子、こういう運命だと思うんだよ」
何それ?
「…意味が分かりませんけど?」
「だからー、うち辞めて永久就職しろって言ってんの。俺の嫁になれ」
は?
永久就職?
龍司さんの嫁?
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