いち

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「キャアアアアアーーー!!!」 「うっわ・・・イケメン」 「カッコいい・・・いや、カワイイ!!」 「非王道・・・来たああああああ!!!」 ホスト教師が入った時以上に教室は盛り上がる。 ――――――二回目だけど・・・最後の奴、ホントどうした? 日「チッ さっきから、うるせーぞ!ほら波崎、早く自己紹介しろ」 ホスト教師が苛立った様に黒板に俺の名前を書く。 ・・・案外、上手かった。 連「・・・霧ヶ峰高校に入学した波崎 連夜です」 それだけ言って周りの反応を待っていると・・・。 日「おい・・・他にあいさつとかねえのか?」 と、怪訝な顔をされた。 連「・・・そうですね。えっと、 みなさんとよろしくするつもりはありませんので、俺に干渉しないでいただきたい」 「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」 教室に沈黙が流れたこの瞬間、俺に対するクラスの評価は最低ランクに達した。 連「先生、俺の席は何処ですか?」 呆れた目で俺を見ている教師に問う。 日「・・・・・・・・・お前、そんな態度、生徒会の前だけでは絶対にとるなよ? 親衛隊に潰されるぞ・・・」 たっぷりと非難の籠った声で言われて、親衛隊ってなんだ?と思いながらも言い返す。 連「・・・その親衛隊とか言うものが何か知りませんが、好きにすればいいと思います。 それより、俺の席は何処ですか?」 日「・・・チッ、生意気な奴。どーなっても知らねーぞ! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お前の席は・・・空いてるとこに適当に座れ」 ―――――教師がそう言ったと同時にホームルーム終了のチャイムが鳴った。
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