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「俺も気持ち悪…ちょっとトイレ……」
ふらふらとトイレへと向かうマスターにため息をつきながら、水の入ったグラスを差し出す彼は、顔色ひとつ変えていない。
「しょうがないなぁ、マスターは。はい、華さん。お水飲んで下さいね」
「ありがと~…総くんは相変わらず酔わないね…」
受け取った水を、一気に飲み干す。
「僕が酔ったら、この店終わりですからね」
確かに…
マスターはあの調子だしねぇ。
ふうっと一息はいて、再びカウンターへと突っ伏す。
「それにしても…珍しいですね。華さんがこんな無茶な飲み方するなんて」
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