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「……………」
「何かあったのかなぁって思って」
沈黙に気付いていているくせに、気付かないふうに続ける。
やっぱり、このタイプが一番がややこしい。
「ん~、ちょっとむしゃくしゃしててね。って頭痛~!」
突然襲ってきた頭痛に頭を抱える。
「大丈夫ですか?」
耳障りのいい低い声が、頭上に響く。
「え、ああ、ただの飲みすぎですから、お構いなく……」
ああ、さっきの爽やかイケメンくんじゃん。
こんなところを見られるなんて…
って、まあいいか。
『そんなんじゃない』んだし。
それより何か眠いかも………。
「華さん、明日面接って言ってませんでした?そんな調子で大丈夫なんですか?」
「寝れば大丈夫…30分だけ寝かせて……」
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