2596人が本棚に入れています
本棚に追加
/279ページ
「昨夜は飲みすぎたなー…、マスターたちも巻き込んじゃって、今度会ったら謝らないと」
念入りだけど、ナチュラルなメイクを済ませて、スーツを羽織る。
「財布と携帯と……あ!大事なものを忘れるところだった!」
慌ててリビングへと戻る。
「履歴書!」
これ忘れたら、何をしに行くかわかんないもんね。
丁寧にバッグにしまうと、パンプスを履いて家を出た。
飲みすぎたせいで、昨日のことあんまり覚えてないなぁ。
おかげでむしゃくしゃしてた気分はスッキリしたけど。
あ、借りてたマフラーも返さなきゃ。
多分マスターのかな?
そんなことをぼんやりと考えながら
電車を降りてしばらく歩くと
目的の場所へと到着した。
最初のコメントを投稿しよう!