第一章~優しい兄とイジワル弟~

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「…結祢ちゃんは お酒強かったりする?」 「え?…まあ、少しなら…」 あたしが言うと昌也さんは 二つのコップを持ってきた。 「…これ何ですか? …甘酒みたい…」 「にごり酒っていうお酒だよ。 飲んでみな」 「や、あの 未成年ですからあたし!」 「へーきへーき そんな強い酒じゃないし どうしても無理だったら 飲むから」 色は甘酒なのに 焼酎のような臭い。 酔ってしまいそうな臭いを 必死で我慢しながら 一口飲んでみると 「うわっ!!何これ!?キッツ…」 思った通り 子供のあたしにはキツい…。
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