第十章~気分転換-真実と照らし合わされて…-~

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もちろん目的地は いつもと同じ。 だけど… 目的地に着くまでの20分間 昌也さんは自分の提案を 半ば強引に押し付けて来た。 「なあ…姉ちゃん ちょっと相談なんやけど…」 「…なんですか?」 この時のあたしは 相当、冷たかったと思う。 だってキレかけてたし(笑) 中学生相手に 妊娠の検査させて 謝りもしないんだから…。 しかも、それが自分の妹。 いくら喧嘩したって妹は妹。 表情には見せなくたって 何も分からない純粋な中学生… そんな真実に 良い年した男が 妊娠の検査させてるんだから…。
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