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「い、いいですよ別に
髪の毛くらい
自分で洗えますから…」
今思えばかなりの正論だ。
でも……
「まあまあ
たまには、ええやん!
俺ら仮の恋人同士なんやし」
ニコニコと笑いながら
昌也さんは言う。
(気味が悪い…
何をニコニコしてんの?
何か笑う事あったっけ?)
そんなことを思いつつも
車は昌也さんの家の前で
いつものように停止したけど
あたしの足取りは重く
笑う余裕などないまま
リビングへと向かったー。
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