第一章~優しい兄とイジワル弟~

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その日の夜。 【今から会える?】 そんなメールが届き あたしは 浮かんだ疑問を飲み込んで もう一度会うことにした。 “ほかの人ならともかく この人ならいっか。” そう思い、一回目なんかより もっと可愛い服で 待ち合わせ場所に向かうと 昼間とは違う車が止まっていた。 「お、こっちこっち」 そう言いながら 手招きをされ向かうと 「こんな時間にごめんね…」 彼はそう謝ってきた。 「そ、それは良いんですけど… あの…」 「ん?…ああ、コイツ? 弟の祐也だよ」 「…どーも」 紹介された祐也さんは 素っ気ない様子でそう言った。
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