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そんなこと言われてもねぇ。
人と馴染めない私が変な帽子の人といきなり仲良くするとか……できないよ?
「あのっ……」
帽子の人が控えめに声をかける。
「詩を……書いてるんですか?」
なぬ!?
なんでこの人そんな事知ってるわけ!?エスパーか!!
自然と戦闘態勢になる私。
「なんで知ってるんですか?」
「そこに置いてあったので……気になって読んじゃいました」
彼女が指で示した方向を見ると、笑うしかないくらい無防備に広げてある数々のポエムノートが。
「私の青春の恥が……」
そのノートには私の妄想力の全てが詰まっているのに。
「読んで感動しました!!」
「ふぇ?」
驚いて彼女を見ると、彼女はボロボロ帽子で隠れそうな目をキラキラと輝かせている。
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